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今日は、日本の端午の節句についてお伝えします。この節句には、菖蒲湯に入るや鯉のぼりを上げるなど、独特な風習があります。鮮やかな青空に泳ぐ鯉のぼりは、現在では減少傾向にありますが、日本ならではの風景ですね。一方、菖蒲湯に入る家庭は減っていますが、銭湯などで今でも続けられています。
■端午の節句とは
端午の節句は、中国の風習にならい、宮廷が「五節句」の一つとして定めたものです。端午とは、「月の初め五の日」を表し、五が並ぶ五月五日が節句となりました。
■日本人と菖蒲との関係
農耕民族の日本人にとって、菖蒲湯は重要な意味合いを持っていました。かつて旧暦の五月五日は、田植えに先立って早乙女(田植えをする女性)たちが家に籠り神祭を行う日でした。早乙女たちは、菖蒲を屋根に載せて家を清め、菖蒲の鉢巻きをし、菖蒲で身を清めたのです。
菖蒲湯だけでなく、菖蒲を家の軒に吊るす風習は今も残っています。また、関東では子供たちが菖蒲の束で地面をたたいて歩くことで厄除けや魔除けになると不思議な力を昔から信じられていました。
菖蒲湯に入る理由は、魔除けの他に病気にならず丈夫になるとか、勝負ごとに勝つやヘビに噛まれないなどの言い伝えがありました。これはあながち迷信などではありません。菖蒲は体を温めるので腰痛や通風に効果的ですし、菖蒲を煎じて飲むと鎮痛、健胃、利尿の働きがあると言われています。立派な薬草であることが分かりますね。
旧暦の五月五日は、現在の六月の上旬にあたり、梅雨入りの頃です。
当時の日本はじめじめと湿度が高く、ものは腐りやすく、疫病や害虫も出やすい時期だったのです。菖蒲の魔除けの力の恩恵を受けようと思ったのも当然でしょう。
また、菖蒲には香りがあり、昔から殺虫剤としても使われてきました。特に、蚊が多い夏には菖蒲を風呂に入れたり、葉っぱを枕元に置いたりすることで、蚊を寄せ付けない効果があるとされています。
■端午の節句の様々な風習
端午の節句には、菖蒲のほかにも様々な風習や行事があります。例えば、各地で行われる鯉のぼりの他に、菖蒲や柏餅を供える習慣、菖蒲の根を入れた酒「菖蒲酒」を飲む習慣、短冊に願い事を書いて竹の葉で包んで川に流す「たんざく」などがあります。
現代では、菖蒲湯に入る習慣や鯉のぼりを上げる習慣が薄れつつあるかもしれませんが、端午の節句は日本の文化の一部であり、大切な行事のひとつです。家族や友人と一緒に、古くから伝わる風習や行事を楽しむことは、日本人としてのアイデンティティを感じることにもつながります。
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