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マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
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今日は席次について書いていこうと思います。
企業研修のお仕事では必ずと言ってよいほど「席次」についての説明のご要望をいただきます。上座・下座はどこになるかはほとんどの方がお分かりかと思いますが、お部屋によって変わってくることがあります。その際は悩むことも多いので再確認の意味も込めて「席次」についてご説明いたします。
■席次は社会人として知っているのは当然との考え
上座・下座の考え方は、日本の伝統的な作法の中でも特に重要な要素の一つです。これは、上下関係を尊重する精神を象徴しており、若い世代でも社会に出ると必然的に学ぶ必要があります。なぜなら、上座か下座かをわからないままだと、上司はもちろん、取引先やお客様に対して失礼な行動になってしまうからです。
席次としては、一般的には入口から一番遠い場所が上座とされます。和室だけでなく、洋室でも同じ考え方が適用されます。
■和室での席次の考え方
和室では、床の間を中心に席を配置する際に決まりごとがあります。床の間を背にした席が最も上席で上座とされます。四角い座卓に4人が座る場合、2番目の席は床の間のある側面に、3番目の席は床脇棚のある側面に、そして4番目の席は出入り口を背にした位置になります。
床脇棚は、床の間の脇にある「違い棚」などが設けられた部分のことです。なぜ出入り口から見て右か左かで2番目や3番目の席を決めるのかというと、床の間と床脇棚の位置関係によって変わるためです。
床の間が出入り口から見て右側にあり、左に床脇棚がある場合は「本勝手」と呼ばれ、右側の方が上座とされます。一方、床の間が左側にあり、右に床脇棚がある場合は「逆勝手」と呼ばれ、左側の方が上座とされます。
■床の間はもともとは礼拝の場所だった
床の間の前が上座になるのは、もともと礼拝の場所であったからです。かつては僧家で仏画を掛け、花や燭台、香炉を飾り、拝んでいました。その後、掛け軸を飾って鑑賞するようになり、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて、今でも見られるような広さ約1.8メートル、奥行き約91センチメートルの床の間の形が確立されました。
■上座は思いやりで決まる事も
しかし、最近の住宅では、床の間が出入り口の正面にない場合もあります。その場合は、やはり入口から一番遠い場所が上座とされます。ただし、快適さも重要なポイントです。基本的に上座とされる席でも、暗くて寒く、居心地が悪い場所は相手に失礼になります。冬場は心地よく光が当たり、暖かく、夏場はゆったりとくつろげる席を上座と考える必要があります。
眺めに関しても同様です。上位にいる人には、何も掛かっていない壁に面した席よりも、装飾や景色がよく見える席を提案する方が良いでしょう。
参考:日本人の美しい和のふるまい 河出書房新社 藤野紘
このように、上座・下座の概念は、単に序列を示すだけでなく、他人への思いやりの表れでもあります。自分の立場をわきまえて相手を尊重し、失礼のないように居心地の良い環境を提供することを意識しています。
私のマナーのレッスンでもこの考え方は常にお伝えをしています。
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