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マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
『素敵なマダムになるための、とっておきな秘訣』は
知性と美しい佇まいは“あなたの”最良の財産です
を、テーマに女性が豊かな人生を送られるヒントをお届けしております。
現代の科学がどんなに進歩しても、天災や事故、難病などは今でもたくさんの人々を悲しませています。一部の人は、「挨拶」に隠された「言霊」をただの迷信だと思っているかもしれませんが、恋人や家族など大切な人たちには、いつも無事で健康でいてほしいと神様や仏様に祈りを捧げているはずです。その思いを美しい言葉や仕草に込めることで、挨拶の大切さを心から感じることができるのかもしれません。
今日は手を振る仕草について書きたいと思います。
■見送る相手の無事を祈る
別れの時に手を振る仕草にも、相手の安全を祈る気持ちが込められています。大切な人と離れる時には、「気をつけてね」「また会える日まで元気でいてね」という思いが自然と湧き上がってくるものです。
■まじないが由来している
この手を振る習慣は、神様の力を引き寄せるまじないに由来しています。昔、奈良・平安時代の女性たちは、神様に奉仕する時に「領巾(ひれ)」(肩巾とも書く)という薄い布を身につけていました。その布を肩にかけて、左右に長く垂らして振ることで祈りを捧げたのです。その振動で、神様の霊力を目覚めさせようという思いが込められていました。
このまじないは、愛する人に対しても用いられ、袖を振ることで相手の心を引き寄せ、情熱を燃やそうとしました。『万葉集』には、袖を振って恋愛感情を高める歌がたくさんあります。また、旅立つ人を見送る時にも、袖や手を振りながら神様の加護を願ったのです。
長い年月が経っても、この形だけは忘れられずに今でも広く使われています。自然と湧き上がる「神様、あの人を守ってください」という思いがあるからこそ、目的や理由を超えてこの習慣が受け継がれてきたのかもしれません。
参考:日本人の美しい和のふるまい 河出書房新社 藤野紘
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