皆さま、ごきげんいかがでしょうか。
いつも、ご覧いただきありがとうございます。
美の国 金沢より発信をしております
マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
『素敵なマダムになるための、とっておきな秘訣』は
知性と美しい佇まいは“あなたの”最良の財産です
を、テーマに女性が豊かな人生を送られるヒントをお届けしております。
毎年この時期には七夕について書いてきましたが、今年も七夕について新たなお話を書いていきたいと思います。
■七夕の歴史
七夕の歴史をたどると、「棚機(たなばた)」という古代の神事にルーツがあります。旧暦の7月15日に、水の神様が世界に現れると信じられており、川や海、池のほとりなどに棚の組み立てられた特別な機械を用意し、村で選ばれた清らかな乙女が神聖な織物を織ってささげるという儀式でした。
この乙女は一夜神に仕えることで、災いや病気を払い去ると信じられていました。棚の組み立てられた機械を「棚機(たなばた)」と呼び、乙女たちはその機械で織物を織ることから「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼ばれました。
■仏教の広まりで変化
しかし、この儀式は仏教の広まりと共に変化していきました。亡者を救う仏教の行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき、棚機の準備の日は7月7日に早められるようになりました。また、お願いをする習慣は中国のお祭りから取り入れられました。星祭りは、裁縫や書道などの技術向上、芸術の成長を願って行われたものでした。
織姫と彦星の伝説も中国に由来しています。彦星、すなわち牽牛星は農作業を、天の川を隔てた織姫の星、すなわち織女星は裁縫や養蚕を司る存在とされていました。二人は仲の良い夫婦でしたが、仕事を怠ったことで天の神に罰せられ、引き離されたと伝えられています。そして、1年に1度だけ天の川を羽ばたくカササギの仲介で再会するという、愛の物語が語り継がれています。
■一般化されたのは江戸時代から
江戸時代になると、幕府が七夕を五節句の一つとして認めたことで、一般庶民の間でも広まりました。この時期は収穫の秋が近づいているため、心身を浄化し願い事をするのにぴったりなタイミングだったのでしょう。多くの地域で、水浴びや子供を海に入れるなどの風習が生まれました。有名な青森のねぶたも、夏の眠気を払うための祭りであり、罪や穢れを形代に移して流す行事でした。また、短冊を笹竹につけて川や海に流す風習もありました。
こうして中国の祭りや伝説、日本古来の神事、仏教などが結びつき、七夕祭りが生まれました。最近では商店街なども集客のために飾りつけをするようになりましたが、本来は人々の純粋な願いが込められた祭りなのです。
参考:日本人の美しい和のふるまい 河出書房新社 藤野紘
本日も最後までご覧くださりありがとうございました。
ご参考になさっていただけると嬉しいです。
皆さま本日も笑顔あふれる1日をお過ごし下さいませ。
◆マナーに関するご質問など随時受け付けております
お気軽に、お問合せくださいませ。
◆『素敵なマダムになるための、とっておきな秘訣』は
LINE公式に登録されますと、投稿のタイミングを直接お知らせいたします。
ID @fkb8886c
◆各種レッスンコースのご案内