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贈り物と言えば、風呂敷という言葉が心に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。特にこの季節、お中元を贈る機会も増えてきましたね。今では紙袋が主流ですが、特別な贈り物には風呂敷が似合うと感じることはありませんか?
そこで今回は、風呂敷についてご紹介したいと思います。
■風呂敷の歴史
風呂敷には、古くから女性たちが衣類などを持ち運ぶのに利用していた「平包(ひらづつみ)」という名前がありました。平安時代には、すでに風呂敷は重宝される存在でした。
しかし、風呂敷という呼び名が一般的になったのは、江戸時代になってからです。その頃、広まった銭湯では、蒸し風呂が一般的でした。16世紀の初めごろまでは、男性は「風呂褌(ふんどし)」、女性は「湯文字」という衣服を身につけていました。これらの衣服や風呂道具は布で包んで持ち運ばれ、衣類を着る際にはその布を床に敷くなどして使用されていました。そのため、「風呂で敷く」というイメージから「風呂敷」という名前が広まったのです。その後、四角い布で物を包むことも風呂敷と呼ばれるようになりました。
■風呂敷と贈り物の関係
では、進物を風呂敷で包む理由は何でしょうか?
答えは便利さだけでなく、清潔さを大切にする心が背景にあります。贈り物は、相手への気持ちを表すものです。もし贈り物がホコリやチリで汚れていたら、純粋な気持ちが損なわれてしまいます。ですから、清浄な状態で贈ることが大切なのです。
■贈り物の正しい渡し方
風呂敷を使って進物を包んで持って行き、相手に渡す際には、風呂敷から中の品物を取り出して渡すようにしましょう。また、以下のポイントに気を付けましょう。風呂敷は素早く畳んで品物を取り出して相手に渡します。片手でさっとつかむので渡すのではなく、まず自分の方に正面が見えるように置いて、両手を使って90度ずつ2回に分けて時計回りに回転させて相手の方に向けるのが正しい方法です。風呂敷は、贈り物の魅力をさらに高めてくれる素敵な存在なのです。その柔らかな風合いや心地よい手触りは、贈り物に温かみと優雅さを添えてくれます。
参考:日本人の美しい和のふるまい 河出書房新社 藤野紘
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