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マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
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フランス研修から帰国して初めてのコラムとなります。
パリでの滞在時はフランスの豪華絢爛な世界を味わえる今パリの中で一番注目の観光スポット「オテル・ド・ラ・マリーヌ」を訪れプチ ヴェルサイユとも言われる館内の美術調度品を鑑賞することができました。
そこで、フランスの宮廷文化と香りの文化についてお話ししたいと思います。
■フランスの宮廷文化と香りの関係
フランスの宮廷文化と香りの関係には、興味深いエピソードが存在します。その結びつきが最も深まったのは、16世紀初めにイタリア・フィレンツェからカトリーヌ・ド・メディシスがフランスへ嫁いできた時でした。彼女が同行させた職人の中に、香りを創り出す調香師、レナード・ビアンコという才能豊かな人物がいました。ビアンコはフランジパニ(プルメリア)の甘くてエキゾチックな香りをフランスの上流階級に広めることで知られています。
それから100年以上後、パリからヴェルサイユに宮廷を移した「太陽王」ルイ14世の時代も、香水文化の黄金期として名高い時代でした。当時のファッションでは、多くの皮革製品が愛用され、革製品のにおい消しとしてギンバイカー(マートル)などのハーブを用いた製品が革の香りとして人気を博しました。ルイ14世自身も、ベルト、手袋、帽子、そして豪華なカツラまで、全ての身に着け物から芳香を漂わせることで、まさに異彩を放つ「太陽王」としてのイメージを築き上げました。
■ルイ14世はお風呂好き
宮廷に仕える紳士淑女たちの間では、ビターオレンジの花(ネロリ)やヒヤシンスの香水が流行しました。毎日、異なる香水を身にまとうことも、宮廷のルールとして確立されました。しかし、「ヴェルサイユに香水」と聞けば、風呂に入らなかったために香水で体臭をごまかすというイメージが一般的かもしれませんが、実際にはルイ14世はかなりの潔癖症で、ヴェルサイユの貴族たちには1日に4回も着替えるように命じていたほどでした。清潔さは保たれましたが、宮廷用ドレスの着替えは手間暇がかかるため、特別な行事以外ではヴェルサイユに貴婦人の姿を見ることは少なかったとされています。ルイ14世は公式の「儀式」としての入浴回数は生涯で数回にとどまりましたが、私生活では入浴を愛していたと言われています。
清潔な肌に香水を纏うことで、甘い花の香りが最も魅力的に映えたのです。香りは宮廷の人々の品格を表す重要な要素となっていたのです。フランスの宮廷文化は、美の追求と香りの芸術的な探求が融合し、特別な空間を創り出しました。今なお、その華やかさと魅力は私たちの心を惹きつけてやみません。
AEAJ会報誌No.104 堀江宏樹著/歴史を彩るアロマより
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