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マナー&印象クリエーターの砂田ちなつです
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今週金曜日9月29日は中秋の名月と満月が重なります。昨年も中秋の名月と満月が重なったのですが次回は7年後の2030年9月12日ということなので、綺麗な月を愛でるのにもオススメとなります。
■お月見の歴史
中秋の名月とは、日本の伝統行事の中でも特別な意味を持つものの一つです。この風習は、日本の歴史と文化に根付いたものであり、その由来や習慣には深い意味が込められています。
中秋の名月は、一般庶民にとっては江戸時代から収穫祭の意味で広まっていった年中行事です。それ以前は、平安時代に中国から伝わった貴族の文化の一部でした。中秋の名月とは、文字通り秋の真ん中にある月、すなわち旧暦の8月15日におこなわれ、豊かな収穫を願い、その恩恵に感謝する行事です。この時期は大気が澄んでおり、美しい月が見えることから、中国では唐代から「中秋節」と呼ばれる観月の宴が催され、その文化が日本に伝わりました。
平安時代には、中秋の名月は貴族たちによって鑑賞される贅沢な行事でした。しかし、江戸時代になると、この風習は一般庶民の間にも広まり、収穫祭と結びついて、庶民の日本人たちに愛されるようになりました。この特別な日には、家族や友人たちと一緒に美しい名月を眺め、お供え物を捧げ、感謝の気持ちを込める習慣が根付きました。
■中秋の名月の日は満月の日とは限らない
中秋の名月の日には、十五夜という名前もついています。月齢が15日目の月を指し、これは満月とは限りません。なぜなら、新月から満月になるまでの日数が13.9日から15.6日まで幅があるためです。そして、お供え物の定番は月見団子です。月見団子は穀物の収穫に感謝し、米を粉にして丸めて作ったことが始まりと言われます。月に見立てた丸い団子をお供えし、それを家族や友人と共に食べることで、健康と幸せを得られると信じられています。十五夜には、お団子を15個お供えするのが一般的で、その並べ方も厳格に守られています。一般的な並べ方は、下から9個、4個、2個というパターンです。また、1年の満月の数と同じ12個(うるう年には13個)をお供えすることもあります。昔は、直径一寸五分(約4.5センチ)に仕上げられる大きなお団子でした。
■中秋の名月のお供え物は
さらに、中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれ、イモ類の収穫を祝う行事でもあります。したがって、サトイモやサツマイモなどのイモもお供えすることが一般的です。その他にも栗や豆をお供えすることもあります。
お供え物を下げて食べることも大切な要素です。お供え物をいただくことで、神様からの祝福や力を受け取り、家族や友人との結びつきをより強固にすると信じられています。事前にきちんとお供えできない場合でも、夕食にサトイモやサツマイモ料理、月見団子を用意し、短時間でも感謝の気持ちを込めてお供えしてから食べることで、お月見の伝統を大切にできます。
■お月見は2回
今年2023年は、9月29日が中秋の名月、そして10月27日が十三夜になります。十五夜だけを月見するのを「片見月」と言い、忌み嫌う地域もありますが、今年はぜひ、中秋の名月と十三夜の日にお月様を愛で、その美しさと文化的な意義を共有してみてはいかがでしょうか。月見団子やイモ類の収穫物を囲みながら、自然との調和と感謝の心を大切にする素敵なひとときとなることでしょう。中秋の名月と十三夜は、日本の歴史と文化を称える素晴らしい機会であり、家族や友人と共に過ごすことで、感謝と絆を深めることができる特別な日と言えます。
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